2015.11.20

毎日なんやかやと作業があるため、それをひたすら進める。
17日にずっと友人宅に預けている飼猫どもに会いにゆく。想定内であったけれども、スピカに威嚇され、おろちは素直に甘えて来ない。予定より長くなってしまったため、不機嫌になっているのであろうか。

友人のタロッカ(タロットのようなもの)に猫の気持ちを聞いてみたら、どうやら私のことを忘れかけていたらしい。これは想定外であった。野良出身のせいか、私に執着心があまりない猫どもの自立心を私はよしよしと思っていたのだけれども、忘れるというのはあんまりである。

どちらにせよ来月まで会えぬので、テレパス的にラブを伝えることにする。スピカはキャッチ出来るような気配があるのだけれども、おろちに伝言してくれるような気遣いなどは皆無な猫であるため、おろちの心情が心配である。

猫どもの不在で、ひとつ発見があった。生活が荒れた。毎朝全ての窓を開けて冷たい空気を家中に通し、布団やクッションを陽の光に当てて、植物の手入れを丁寧にし、木のお盆で食事を運び、外出の予定が無くとも身なりを整え、洗濯物にラベンダーオイルをたらしていたのは、どうやら猫が居たからのようである。習慣になっていたこれらのことを、この10日間全くしなかった。これではイカンと、今日からやり始めたのではあるけれども。猫が私の生活に自律を与えていたのだ。猫が帰って来た暁には、このことを踏まえてより猫どもに感謝して暮らそうと心する。

今日は表参道で友人と夕食を共にし、明日はドイツに発つ。明後日と感違いしていたことに、密かに冷や汗を流しつつ日記を終える。