早朝から打ち合わせ。今は創造的なことが全く出来ないという共感。ここ1週間何もしていない。一昨日はYouTubeで嵐のバラエティなどを14時間見続けていた。面白くないのに目が離せなかった。異常だ。重要な回路がぶち切れているような。元来とんちんかんではある。しかし、今まではそれなりに秩序があった。今はとてもランダムである。いつ何時どの部分で起こるかわからない。私のそういう状態とは全く異なるが、周りにそういう異常だという人が割といる。何だろう。時季的なものなのか。
浅草の馴染みの温泉に数日前に行き、猫にやられた傷から膿が出て劇的に治癒。やはり温泉はいい。今はほとんど完治した。
私を負傷させた雄猫スピカは毎回、こういう事件後に何故か距離がぐっと近くなる。反省したような雰囲気ではない。つまり感情的流れはない。切れた回路が前よりうまく繋がったような。そう考えていると、ふと今の私はスピカに近いかもしれないと思い着く。だとしたら自然に新しい回路が出来るのを待つしかない。
春が近い。
前回の結末を。
結局雨の中、2階に登ったりこじ開けようとしたり、散々空巣のような真似をしたのだけれども、やはり入ることは出来なかった。そのうちお隣さんが現れて近所の方々が集まって来て、裏の大工さんの家に連れて行ってくださり、強面の無口な腕が良さそうなおじいさんが軽く縁側を雨戸ごと外してくれ、中から鍵を開けてくれた。
そんなに簡単に外され、それはそれで不安になるのだけれども、とりあえず後日お礼に伺うことにし、帰宅し、風呂で温まった後疲れ果ててソファで眠ってしまった。
夜になり猫らを友人宅に迎えに行くことに。手土産にイチゴかメロンを迷って、メロンにする。友人はイチゴが好物であったようだ。
優しい声で帰る旨伝えつつ手を伸ばしたら、雄猫スピカにマジで攻撃され流血。激痛。牙が腕に突き刺さった。見ると穴が開いている。暫く血が止まらず友人が手当してくれる。友人に軍手を借りて、何とか猫らをキャリーの中に。トイレを上面に固定し、電車で帰宅。疲労困憊で就寝。
朝起きたら、一晩経って私を思い出した様子のスピカが以前と同様に甘い鳴き声を出しながら尻を私の頬に押し付けて来る。私は昨夜負傷した傷がズキズキ痛くてあまり眠れなかった。手を動かすとビキビキ痛い。骨まで傷が到達しているような気配。赤く腫れてもいる。明日までこんな風なら病院に行こう。そんなことを考えつつ逆の手でスピカの尻を撫でる。前回は3週間で私を忘れかけ、今回は1カ月強で私をほぼ忘れた。ボーダーラインが1カ月であることが判明したということで、日記を終える。
ようやく東京へ。大分と大阪に二週間ずつ滞在。
大阪人は独特な人が多い。毎日見慣れぬ人を見る。川沿いでハーモニカを吹きつつ瞬きせずに近づいて来るおじいさん。スーツもコートも靴も紫色の何者なのか見当もつかない男性。パワーストーンを10個くらいつけている人、マスクを3重につけている人、蛍光イエローのトレンチコートを着ているおばちゃん、前髪を垂直に立てている人。あんぐり口を開けたまま宙を見ている子供。飼主らが立話する間に交尾するチワワ。
毎日毎日、目が離せない人と出会った。妹によく「見すぎやから」と注意を受ける。しかもニヤついているらしい。そういう皮肉な気持ちは全く無いのだけれども、たまに誤解されるので気をつけなければならない。中学の頃、水泳部の大会の結果が悪く全部員が叱責されている最中、顧問に「笑うな!」とビンタされた事がある。それ以来自覚している。
昨夜大阪からの高速バスの車中で、鍵をトランクに入れたままであることをハ!と思い出す。いつもはタクシーで猫らを連れて帰っていたのだけれども、節約のため電車で連れ帰ることにした。手荷物を減らすためトランクは宅送してもらったのである。それが裏目に出た。不動産屋が開くのは10時過ぎなので浅草観音温泉へ。故障らしくぬるい。出たら大雨である。散々である。自分の間抜けな所為なのであるが。
まだ時間があるため浅草のfebruary cafeへ。久しぶりだが、やはりペリカンのトーストは美味い。とりあえず考えても仕方がないのでこの時間を楽しむことに。
と日記をつけていたところで不動産屋と連絡が取れた。なんと合鍵は無いとのことである。壊すしかないらしい。タクシー代を節約どころか、大出費である。それは避けたい。エアコンの設置のため2階の窓の鍵はかかっていない。足場があったかわからないが、何とか入ってみるか。そうしてみるしかない。次号へ続く。怪我の日記でないように祈りつつ。