Monthly Archives: 6月 2016

2016.6.26

深夜に読書目的で近所のファミレスへ。今日は何もしないと決めて何もしなかったのだけれども、やはり何となくこんな1日で良いのかという罪悪感が陽が沈んだ後に襲って来たため、それを誤魔化すためにやって来た。

筒井康隆の短篇集「ウィークエンドシャッフル」と糸井重里「インターネット的」読む。筒井康隆の想像力と糸井重里の予見力に感心。共通点は整理整頓力だと思う。けれどもその仕方は全く異なる。筒井康隆は形が違うピースを組み合わせて黄金比になる形を作っている。糸井重里は正三角形のピースを組み合わせてそれぞれ違う形を作っている。そんな感じが私にはした。

最近私はとても断片的だ。まとまりが無い。私はこまめに軌道修正しなければならない質だ。銀河系のように中心軸に沿って全てが機能的かつ美的に回ることが理想であるが、現在の私はほど遠い。思考力や体力や集中力も粘り強さがない。色々立て直す必要がある。

などと考えながらぼけっとしていたら、眼前に珍客が。ファミレスのガラス越しにグレーと白の身体を持つ、美しい薄いブルーの眼をした子猫が。私を暫く見つめて、闇夜に消えた。

こういう風な存在感を与える動物とか植物とか人間に、私はとても憧れる。余韻の美しさ。一瞬でも数時間いた様な。こちらの方も、ほど遠い。
せめてガラスのコップの潔さくらいは、今世で身につけたいものである。

2016.6.24

昨日から知人のカフェの助っ人に。1ヶ月くらいすることになりそうだ。私はこういうのによくお声がかかる。どうやら毎日大したことをしていないことがバレているようである。

まあ制作もひと段落したし、ネットがうまく繋がらないため仕事も進まないので今月いっぱいは暇になりそうだったし、普段自宅で篭って1人で仕事をし、お互いの機嫌が合えば猫らをこねくり回す日々であったので、たまにはこうしてシャバに出て人と関わるのもよいと思ったのだった。

しかしこうして働きに出ることが約2年ぶりであったため、緊張とプレッシャーのせいか、遅刻してしまい全く役に立たずに終わるという悪夢でうなされ、2日間朝6時前に目が覚めてしまった。ヘタれ具合が甚だしい。

そんな折、スピカの朝の行動がより奇妙なことに。前は微睡む私の頬に肛門を押しつけるという迷惑極まりない行動をしていたのだけれども、最近は早朝に高らかに、にょおおおんと鳴き回り、目覚めた私の眼前にどっしと両脚をふんばり、力強く肛門を見せつけるのである。何やら強固な意思が伺える。猫にとって尻を嗅ぐことは情報収集に他ならない。だとしたら、「オレのことを知ってくれ‼︎」ということか。早朝に。

とりあえず今は物理的にも心情的にもゆとりがあるので、明日からは目覚めて肛門があったら、嗅いでみようと思っている。毎朝嫌な気分だったのだけれども、何事も捉え方次第である。いまいち私に全開でないスピカとの関係性も、嗅いでやることによって何か変化があるやもしれぬ。はたまた私の野生的超感覚が開いたりするかもしれない。何はともあれ試して損はない。いや、無いことはないか。

イギリスがEUから脱退という歴史的規模の衝撃ニュース。世界の方向性が現実的に変わり始めたような気がした。

2016.6.18

展示のため昨日まで大阪に。2日間在廊していたのだけれども、殆どずっと誰かの悩みを聞いていた。テーマの共通点は不安と自信だった。まあ、内向的な悩みとは全てそこに繋がるものかもしれない。私も鬱々としていた時期があったため、気持ちはよくわかる。結果的に私が学んだのは、焦りは禁物ということだけであった。
西新井のTSUTAYAで漫画をレンタル。店員さんが100%仕事を間違えていた。値段を間違え、説明を間違え、割引を間違えた。一番わからなかったのが、1本無料チケットで旧作DVDを借りようとしたら、「こちら準作も借りれますが、旧作でよろしいですか?」と言われたので、貧乏性の私は準作に変えることをその店員さんに告げて、準作DVDを手にして同じ店員さんに受付した。

ところが、「こちら旧作のみが対象ですね」と当然のような顔で言うのである。私は一瞬は?となり、「いや、さっきあなたが準作でもいいって言ったんですよ」と言うと、やはり涼しい顔で「はい、でも旧作のみですね」と言うではないか。結局旧作DVDを借りたのだけれども、とても疲れた。何故彼はこの仕事をしているのだろうかと考えながらレモンのような月が照らす帰路に着く。

2016.6.6

基本的に制作。打ち合わせ以外、外出することもほとんどない。

先週猛烈に体調を壊した。気絶しかけた。最近心身共に大幅に不安定である。
今日気付いたのだけれども、私は「恥ずかしい」という感情が最も苦手だ。一度羞恥心が起こると、なかなか解消されない。ネチネチと後悔が続いてしまう。たまに思い出して自分をビンタしたくなる。しないけれども。若さとは恥ずかしいものであるとは、誰の言葉だったか。もう若くはないのに、恥ずかしい事ばかりだ。

猫の抜け毛がようやく収まってきた。猫らも何とは無しに気持ち好さそうだ。
最近考えていたことがある。人間において、男女は結局のところわかりあえないとはよく聞くことであるし、私はそれは正しいと思うのだけれども、種を超えた場合でも当てはまるのではないかということである。

例えば、私の飼い猫を見てみると、おろち♀は行動の意味や感情などが割とわかる。が、スピカ♂については、殆どわからない。8割意味不明である。身の周りで関わった猫の統計を見てもそうだ。♀猫の方が同調出来ているように感じることが、圧倒的に多い。もちろん人間同様、個体差があるため例外はある。
周りで両方同居したことのある女性に軽くアンケートを取ってみたところ、私の感想だが♂猫に対してはスキンシップをより求め、♀猫に対しては関係の質を求めるような気がする。人間同士と似たようなものだ。男性に聞いたら考えたことがないからわからないけれども、♂猫がよりわからないということはないとのことであった。

このことは興味があるため、引き続きアンケートを取っていこうと思っている。

2016.5.31

明日から6月。2016年の後半が始まる。

最近何だかとても色々あって(私自身にではなく、身近に)その中にはみぞおちを抉られるようなことから、腑に落ちるようなことまであって、人生というものの一過性をしみじみ感じた。

数日間、自分の中でこの日記をつける葛藤があり、それはどこまで書くかということが主な理由であった。

確かにこれはプライベートな日記であるし、自分の価値観だとか本音を主観的に正直に出すことがある程度許されるのだとしても、やはり公開している以上そのラインは決めておかねばならない。書こうとしていた内容は、私の中ではそのラインを超えてはいないのだけれども、今私が持つ語力ではそれが危うくなると思い、書くに至らなかった。いつかもっと上手く語れるようになったら、書こうと思う。

今日は中村一義のライブへ。最近あまり外出もしていなかったため、赤坂に来て「ああ、東京だなぁ」などと、不意に思ってしまった。

ライブは立見でかなり近かったため興奮してしまい、下腹とふくらはぎと二の腕が既に筋肉痛のような痛み。自分の運動不足に愕然とした。筋トレをしようと決意。

今夜は火星が最接近するのだとか。
空を見上げたが火星はおろか、月さえ見えない。まあ私が火星が見えないことなど、まるで大したことではないのですぐに諦めて就寝。