2018.5.9

千駄木やきとり、図書館で絵本トーク、キトキト誕生日花見、七福神巡り、イケイケ若手美術家談議、スピカの耳垢、くるりライブ、HelloArtMACHI2018、強力ブロック、小沢健二ライブ、毛麻レモンシフォンケーキ、別府になりたいアベリアさん、地元の友人Mの選択 。

先月は今までに無く忙しかった。泡吹きそうだったけれども、どれも一応仕上げたのでちょっと自信を持つことが出来た。能力とか完成度とかいうことではなく、算段が合っていたという点において。

日帰り大阪行きを決行した深夜バス車中にて。バスの振動が熊の唸り声と化し、顔から喰われるという悪夢にうなされ、皆が寝静まったバスの中で「あわわああっ」という絶叫と同時に自分の声で目覚める。隣席のミッキーのブランケットに包まれた女の子の身体がビクッとなった。

私は奇怪な人や場面に遭遇することが多いと言われることがあるが、みんな言わないだけだと全く納得していなかった。しかし深夜バスで突然絶叫する女など奇怪な人でしかない。とふと思ったと同時に、軽く落胆したので、それ以上考えないことに。

くるりと小沢健二のライブ。とてもよかった。音楽も、構成も、言葉の量も、距離感も、信頼度も。

千円でも行くんじゃなかったと思うライブもあれば、1万円でも安いと思うライブがある。それは当然なのだけれども、その当然なことをきちんと考えている人は割に多くない気がする。

くるりは音楽に乗せるのがとても上手かった。こちらが乗ろうと思う前にもう乗せられている。自動エスカレーターみたいに。途中後半に差し掛かった時に、発売予定もない未収録の東京オリンピックをテーマにした歌詞無しの曲があり、それはとてもエキセントリックでリスキーでくるりの価値観がギンギンにわかる楽曲だった。それをビッグウェーブの時にぶち込んできたのを見て、私は一客として何だかすごく嬉しくて泣けた。

岸田さんは他に対する期待値を意識的に低くしている人だと思う。だからこそ丹念に丁寧に謙虚に音楽と向き合い、聴き手の感性だけに頼らない気がする。そんな岸田さんが、あんな音楽を我々に全開で投げて来た時に、岸田さんの予想以上の聴き手への信頼を勝手に感じてしまい感動した。

琥珀色の街、上海蟹の朝も大好きな曲なので、生の「路地裏のニャンコー」を聴けてよかった。始終鼻水垂らしながら狂喜乱舞。

そして今週行った武道館初オザケンライブも最高だった。私はかっこいいベースラインが好き。生のオザケンの音楽は力強くも柔らかな男っぽさがあり、くるり同様明るい全開さを持っていた。オザケンライブも嗚咽鼻水ライブ。

昨日別府のあべりあさんのトークに。愛だとか笑顔だとか普通なら気恥ずかしくて使えない言葉が、真っ当に感じた。そう感じたのはマイケル・ジャクソン以来。本気で使っている人の言葉は水のよう。

最近また夢日記をつけ始める。私には潜在意識の強力なブロックがあり、どうしたものかと長年思ってきたのだけれども、最近細部が明確になったのと同時に外れかけているような流れが夢の中で垣間見えるので、嬉しい。飼い猫スピカにもそれがあり、まあ原因を私は知っているがスピカも外れかけている様で、お互いややこしさから脱却できるかもねーなどと世間話風にしてみたり。

それにしても今日は寒い。

今夜こそ猫らとの湯たんぽ争奪戦に勝つぞと策を練りながら鎌倉からの帰路へ。