2015.8.17
一日中作業。
休憩中、録画しておいたテレビ番組プロフェッショナルの細田守監督編を観る。泣いた。「自由などない、正解はひとつだけ」名言だらけの番組だった。消さないでおこう。
作業後、近くの映画館へ細田監督の新作「バケモノの子」を観ることに。
下しに行くのが億劫で所持金30円なのを忘れていた。日々入れている500円玉貯金瓶からコイン3枚だけ(レイトショーは1300円)を手に家を出る。自転車で深夜の映画館へ。観客は数人。
見応えはある映画であった。
おおかみこどもの雨と雪にとても感動していた経緯からすると、ちょっと意外。千と千尋の神隠しだ。「九太、今17歳か。じゃあ十七太にするか。」「九太でいい。」のところと、「誇らしいのう」「誇らしいぜ」の場面がよかった。でもグッとくるべき場面ではあまりグッとこなかった。
細田監督の作品の中ではおおかみこどもの雨と雪が一等好きだ。
私は映像の見応えよりも感触とか気配とか感情の揺らぎとか、そういうものを濃く感じられるものが個人的に好みなのであの作品はよかった。どうやら私が痛く感動するのは、局面でそれまで渦巻いていた自分の感情よりも状況を完全に受け入れた瞬間の人間の在りようのようである。成瀬巳喜男の「雷」とかグザヴィエ•ドランの「Mother」とか、おおかみこどもの雨と雪とか。
映画館からの帰りに、余った200円でレーズンチョコと炭酸水買う。
星占いによると明日の乙女座はシャープな知恵の日。
期待せずに就寝。