2016.6.26

深夜に読書目的で近所のファミレスへ。今日は何もしないと決めて何もしなかったのだけれども、やはり何となくこんな1日で良いのかという罪悪感が陽が沈んだ後に襲って来たため、それを誤魔化すためにやって来た。

筒井康隆の短篇集「ウィークエンドシャッフル」と糸井重里「インターネット的」読む。筒井康隆の想像力と糸井重里の予見力に感心。共通点は整理整頓力だと思う。けれどもその仕方は全く異なる。筒井康隆は形が違うピースを組み合わせて黄金比になる形を作っている。糸井重里は正三角形のピースを組み合わせてそれぞれ違う形を作っている。そんな感じが私にはした。

最近私はとても断片的だ。まとまりが無い。私はこまめに軌道修正しなければならない質だ。銀河系のように中心軸に沿って全てが機能的かつ美的に回ることが理想であるが、現在の私はほど遠い。思考力や体力や集中力も粘り強さがない。色々立て直す必要がある。

などと考えながらぼけっとしていたら、眼前に珍客が。ファミレスのガラス越しにグレーと白の身体を持つ、美しい薄いブルーの眼をした子猫が。私を暫く見つめて、闇夜に消えた。

こういう風な存在感を与える動物とか植物とか人間に、私はとても憧れる。余韻の美しさ。一瞬でも数時間いた様な。こちらの方も、ほど遠い。
せめてガラスのコップの潔さくらいは、今世で身につけたいものである。