2016.12.13

師走に入り、ようやく冬らしくなってきた。

私の家は古い一軒家であるため、隙間風などがあり寒い。暖房も寝室にしかないので、居間に簡易的炬燵を作ってみた。ほほー、なかなか暖かいではないか。などと安堵に浸っていたのだけれども、問題が生じた。簡易的炬燵であるため、かなり狭い。私一人入れば満杯である。家には飼い猫が二匹居る。当然彼らも寒い。不満が募っていたところに炬燵という天国が出現。猫らも直ぐさま炬燵真っしぐらである。そして前述した通り、炬燵は私一人で満杯の状態。

自ずと24時間家に居る猫らに炬燵を占拠されてしまった。「ちょっと詰めてもらえませんかねー」などと言って炬燵を開ければ、シャーッと言われる始末である。私は結局凍えながら居間にいることに。何たることか。腹立たしくもあるが諦め、炬燵の電源を切り外出。

帰宅していつも迎えに出る猫らが全く出て来ないので炬燵を覗くと、二匹の飼い猫が身を寄せ合って私を光る目で睨みつけている。どうやら炬燵の電源を切った私に激怒している模様である。ええ〜と声を漏らす私を許す気配も無い。

以来、24時間炬燵の電源を入れているため、電気代だけが嵩むはめに。以前はあった、身を寄せ合って、寒いね、などというコミュニケーションも無くなり、猫どもは始終炬燵で過ごし私になど目もくれない。こうなると最早炬燵が憎い。が、炬燵をやめた時の猫どもの怒りの方がもっと怖い。

こうして、セーターを1枚買い、寒さに耐える日々である。今月は割とゆとりがあったはずだけれども、多分電気代とセーター代で相殺されるであろう。
そんな風にして、私の地味な生活も2016年の終わりに向かってゆく。

2017年も猫ともども、無事でありますように。