2017.7.8
この一週間のことをほとんど思い出せない。つまるところ仕事のみの日々。なので日記も猫の事ばかりであるが、仕方ない。
飼猫おろちが強烈な外出欲で家の網戸を何度も破り、もう網戸を破って外出するものと踏んでしまったので窓を閉め切るはめになり、家が劇的に暑い。私もスピカもほんのり熱中症のような風に。とんだとばっちりである。
利己主義的な行動は、結果的に自分(猫)らの心地よい風が通る窓辺の寝床を無くすことになるなど、ろくなことにならないし、何よりチームを乱すのでやめるようにおろちに説教するも、微塵も反省の色が感じられない。「チームなど知るか。わたしは外に出たい。」という反抗的な気配すら漂っている。おろちの網戸の記憶が消滅するまで窓の締切は決定である。
そういうわけでエアコンをかけて制作をしているのだけれども、私はもともとエアコンが苦手だ。温度差による偏頭痛と肩こりが生じるからである。それに悩まされている話をしたら、友人がショールをかけるなどして肩と首の後ろを冷やさないようにするとよいという。助言のとおりにすると、確かにかなり軽減した。これはだいぶ助かった。
昨日のこと。午後アイデアに煮詰まり本格的な夏の気候の気怠さと相まって、うとうとする。夢うつつで書いたらしいワードがスケッチと共にあり、それが突破口に。下描きを終えた直後に鼻血。ちょっと休憩せねば。おお、なんと今日は七夕じゃあないか。毎年気付いたら過ぎている七夕。今年は6月末の大厄払いもすっかり忘却してしまっていたし、気晴らしに風雅なことに触れたい。ほう、近所の西新井大師で風鈴市なるものが開催されているようだ。いいね、風鈴。いこういこう。気に入った風鈴などあったらひとつ買おう。窓閉めてるから音鳴らないけどね。でもエアコンの下につければいい。いや、エアコンの一定風量の風だと風鈴の音色は一定になって美しく聞こえないのでは。まあよい、とりあえず久しぶりに外出だ!
ということで、早速鼻にティッシュをほんのり詰めて自転車で西新井大師に向う。祭りは完全に終わっていた。誰もいない。週末の準備であろうか、おはやしの練習が聞こえる中、猫好きな人が与えたであろう餌に野良猫ががっついている。その野良猫も私の顔を見るなり「ちっ。辛気臭いやつがきやがった」みたいな顔をしてのろのろその場を立ち去った。とぼとぼ参道を自転車をひきながら歩いていて、血の味が下ってきたので上を見上げると満月に近いおつきさまが。はあ、もすぐ満月か…。
という七夕の日。おしまい。
追記
ずっと欲しいと思っていたが私には高価で買えなかった物が、なんとセールで半額近くになっていた。色やらを迷っていたら売切れてしまい、ネチネチ質の私は忸怩たる思いを3日間くらい味わったのだけれども、以来携帯でネットを開く度にその情報が出てくる。「あなたが欲した情報ですからね」的な図々しさがいやらしい。それを盾に畳み掛けてくる。そしてそれを見る度にまた出てないかしらと、そのサイトを見てしまう。思う壺である。その戦略に負ける自分への腹ただしさよりも、安く買い求めたいという貧乏性が勝る自分が、最も情け無い。そう言えばこの一週間はそれに囚われていたことを、またネットで見て思い出したので追記した。